マイナスから始まるFXトレード その7

マイナスから始まるFXトレード その6 では、いよいよ CentOS VPS にデスクトップ環境を構築し、バックテストで鍛えた自作というより改良版 EA を MetaTrader で稼働し始めるまでのお話を綴りました。

前の記事でも描きました通り、EA の運用を始めたわけですが、それなりに利益が出ることは確認できました。初めは、EUR/USD で、いきなりリアル口座ですがフォワードテストも兼ねて最小ロットで稼働。ナンピンはいつ見てもドキドキものでしたか、着実に利益を重ねました。

EA はいわゆるマーチンゲール。世間で嫌われる、意に反した値動きになると、直前のエントリ以上のロットを積み、平均コストを下げる手法です。運用 EA では倍のロットを積み続けることはしませんでしたが、意図しない方向に一方的な値動きが発生してしまうと、たちまちロットを積み上げて口座全損の危機を迎える危ないやつです。危ないやつとは分かっていましたが、バックテストでは、拾い物のスキャル系、トレンドフォロー系の EA は、ロジックが時代遅れなのか軒並みロスカットになっていたので、このナンピン系に頼らざるをえない状況であったことは否定できません。

そして、利益…とはいっても、100円、200円の積み上げ。まさに、ハイリスク・ローリターンのキレイな構図ができ上がってはいたのですが…過去に負ったマイナスの苦渋を考えれば、滑り出しは好調…に見えました。むしろ、過去と比べても、最も当てにならない自分の裁量技術でもなく、共同で開発して EA 稼働は相方様にお任せするわけでもなく、自らが立ち上げた MetaTrader on Linux (勝手に命名) で、自らが手を加えたナンピンEA(ベースは拾い物ですが)が、着実に利益を上げているのを見ると、言わずもがな、「感無量」の一言でした。

と、ここまでは良かったのですが、やはり人間。いや、むしろ意志薄弱には自信のあった私だからこそやらかしたミスがありました。それは、「欲を出した」です。

まず最初のやらかしたミスは、資金管理の甘さ。滑り出しの間に大相場になることがなく、ナンピン回数も少なかったため、見ていてドキドキはするものの、血の気が引くような場面には遭遇しないままでした。それを良いことに、最小ロットの 0.01 から 0.02 へ、0.03、0.05、0.07 へとエスカレートさせていきました。それでも勝ち続け、初期ロットが大きい分、リターンも大きくなり、1か月も経たないうちに、総資金を10%プラスするくらいにまでなりました。

まあ、そこでやめておけば良いものを、やっている最中は大きなリスクも見ないふりをして、遂に、口座全損の危機を迎えます。でも、これも一種のビギナーズラックでしょうか…運良く値は戻し、いつもよりも大きく利確して事なきを得ました。それ以降は、さすがに初期ロット数を落とし、0.03 で運用を続けます。

で、神様?が救ってくれた危機をありがたく思いもせず、さらに資金管理も考えずに他の通貨ペアに手を出しました。EUR/GBP、GBP/USD、AUDNZD、USD/CAD を対象通貨ペアに加え、同じように 0.01 からスタートさせます。良いのか悪いのか、EUR/USD 以外の通貨ペアをそれなりに利益を上げ始めたため、資金管理、リスク管理なんて言葉はどこかにすっ飛んでいました。これは、きっと神様が試してくれていたんでしょうね…。

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やがて、各通貨ペアとも一方的な値動きにより、大きな含み損を持ちながらも、かろうじて値を戻したところでクローズして一命は取り留めましたが、EUR/USD のみ、負の残骸が残ることとなりました。

負の残骸とは、本当にヤバくなって、反対方向に、ナンピンしたのと同じロットを両建てしたポジションです。やってしまいました…。値を戻したら、EA がエントリしたポジションは何事もなかったかのようにクローズしますが、今度は、恐怖感でつっこんだポジションに苦しまされることになるのです。おまけに、EUR/USD のロング。マイナスにスワップが積み重なります。しっかりと資金管理ができてい「たら」、負の残骸を残すことにはならなかったはずで…。

さらに悪いことに、MetaTrader を稼働させていた基盤がやはり弱く、しばしば、MetaTrader が Windows でお馴染みの「応答なし」の状態のままフリーズすることも多くなりました。毎週末、MetaTrader だけでなく VNC から再起動をかけていましたが、ウィークデーの最中に、FOMC でも雇用統計でもない値動きもあまりない状況で「応答なし」が発生するものですから、いよいよ、使う VPS も見直しが必要になったようです。MetaTrader on Linux を実現する前でも VPS のパフォーマンスに心配はありましたから、もっと安定稼働について、いろいろな VPS サービスを試用して検証してい「れば」、時間も労力も掛かる VPS 引っ越しなんて必要なかったのかもしれません。

そして、さらに追い打ちをかけてきたのが、楽天証券とFXCM ジャパン証券の経営統合の、あの憎きアナウンスメール…。このメールを見たときは、初めは自分の目を疑いました。最終的には、ポジションは強制的にクローズされるとのこと。FXCM ジャパンの口座でトレードできる期間終了までには数か月の猶予はありましたが、最終リミットは201年9月12日。

楽天証券にそのまま移管して継続が手続き上、一番簡単ではあったのですが、楽天証券はOTCのようでしたので、100%継続なし、の選択でした。経営統合のアナウンスメールを受け取った直後から、MetaTrader が利用できるブローカー探しが始まります。今回は、日本国内に限定せず、海外のブローカーも範囲に入れて調べることで、Axioryアキシオリー)が日本語サポートもしっかりしており、特に大きな問題もなさそうなので、レバレッジ400倍のスタンダード口座開設を早速、手続き。再起を誓います(再)。

また、FXCM ジャパンで運用中の EA は、この短期間では、到底、リカバリできる状態ではなさそうとの判断で、泣く泣くの損切り…。その結果、成績は、おおよそマイナス30万に終わり、さらに生涯のマイナス幅を広げるのでした…。残資金は無事に出金完了し、Axiory へのお引っ越しです。

それと並行して、VPS の引っ越しも進めました。引越し先は「お名前.com」の VPS 。15日間の試用ができ、ServersMan@VPS と同様に、WordPressとメールサーバも移行しつつ、デスクトップ環境を構築して、MetaTrader の24時間自動売買環境も移行し、追加資金も投入した上で、いざ、Axiory での再起を誓います!(再々)

 

マイナスから始まるFXトレード その8

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