自動売買インフラの用意(1. ROIを意識する)

自動売買を実現するために考えなければならないのが、どんな環境で MetaTrader を24時間稼働させるか、という点です。

MetaTrader は Windows 環境を使えば簡単に動かすことはできますが、最低でも、ウィークデーの5日間を連続で24時間連続稼動することになります。それを前提に、稼働環境を選択するポイントを上げてみます。

MetaTrader で 自動売買をするためのインフラ要件

  1. 稼働環境に適切な投資であること ←ココ
  2. 通信環境に障害対策が施されている
  3. 停電対策が施されている
  4. 稼働する機器に故障対策が施されている
  5. OS のリソースを MetaTrader がほぼ独占できる
  6. その環境が稼働不能になっても、別の環境でも継続稼働できる

これはあくまでも、私 fxpapa の主観であり、24時間の連続稼動のなかで、大切な資金を守りながら増やすための理想的な条件です。では、ひとつずつ、少し掘り下げて見ていきましょう。

 

1. 稼働環境に適切な投資

ROI(投資対効果)を意識しよう

これは、自動売買をするに限りませんが、敢えて挙げました。稼働環境の設備等はお金を掛ければ掛けるほど、自動売買に最適な環境を得ることはできます。しかし、そもそも、私が目指すのは、明日の飲み代、来年の教育費の足し、のレベルなので、ROIを意識しましょう、という意味です。(あくまでも例えで、私は飲んべえではないので誤解のないように…)自宅の設備を強化するのか、外部にサーバをレンタルするのかによっても、掛かってくるコストとは変わってきます。

自宅運用派?VPS運用派?

私は、「VPS 運用派」です。

VPS とは、「Virtual Private Server」の略で、簡単に言うと、OS環境を丸ごと一つレンタルできるサービスです。

最近は 1,000 〜 1,500円/月 程度で 、MetaTrader の運用に耐えられるくらいの VPS が利用できます。自宅に色々な機器を買い揃える面倒くささと、家族への納得感のある説明などコスト面以外にもいろいろと面倒なコトが多いので、初めから選択肢には上がりませんでした。なので、VPS 一本。VPSの提供会社にもよりますが、初期コストはゼロで、ランニングコストが中心になります。

もちろん、VPS 運用にはデメリットもあります。OS環境は専用できたとしても、OS が稼働する仮想基盤(KVMとか)は、どこの誰かも分からない人が使っている他の OS 環境と共有していますので、お隣の OS がストレージに親の敵とばかりに負荷を掛け続けた場合は、自分の OS から見るとストレージの応答が悪くなり、最悪の場合は、MetaTrader もハングアップしたような状況に陥るかもしれません。

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ただ、VPSサービスの提供会社は、他のユーザに迷惑を掛けるような行為(高負荷状態を長時間続ける、など)は、迷惑ユーザの OS を強制停止することもできるため、それほど大きな問題ではありません。むしろ、ひとつの MetaTrader 上で稼働させる EA が複数で、値動きが激しい場合には、EA がそのティックを追うたびにCPU負荷が掛かり、ひとつの EA のCPU負荷は微量でも、何個も重なると大きな負荷となるため、自分のOSが強制停止の対象になる可能性もゼロではありません。ちなみに、fxpapa が利用している VPS サービス(お名前.com)では、EA による CPU負荷で強制停止を食らったことはありません。

自宅運用にVPS相当のサービスレベルを求めると?

もし、私が本気で自宅にトレード環境を置く場合は、初期投資が中心です。人によっては、高性能のノートPC、もしくはサーバ機を購入するかもしれません。後述しますが、停電対策のためにUPSを購入し、ありとあらゆる機器の電源を保護。また、大切な運用環境が故障でぶっ飛んでしまったときに備え、システムバックアップ、データバックアップを取るかもしれません。当然、バックアップデータを保存する領域が必要ですから、トレード環境の機器とは別に、USBハードディスクとか、NAS (ネットワークに繋がるストレージ) の調達も必要かもしれません。

当然、購入した機器は経年劣化もしくは初期不良などで故障したり、そういう故障に備えるため、機器の保守契約や、何かおかしくなった時の障害切り分けから保守窓口への問い合わせなど手間が掛かるだけでなく、交換部品が届くかセンドバック修理になるかでも、トレードのダウンタイムは変わり、場合によってはそれは長期間に渡ります。

ならば、故障時のダウンタイムを最小限にするために、スタンバイ用の機器をもう1セット買うか?とか考えると、面倒くさくなって、壊れても良いから、ノートPC が一台あればいいや!停電でもバッテリーで何時間か持つし、となります。

結論は?

私が持っている結論は、先にも述べたとおり、VPS を運用基盤にすることです。止まっても良い、と割り切って運用できるなら、自宅でノートPCですが、そこまでサービスレベルを下げるのは、FXトレードを行う上では受け入れがたいと考えます。自宅に置く機器も冗長構成にするなど対処方法はありますが、やはりコストが見合いません。コストも気にしない、趣味も兼ねての自動売買+ハードウェア運用ができる場合にのみ、自宅運用もアリなのかなと思います。

 

Next: 2. 通信環境の障害を意識する

 

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