自動売買インフラの用意(5. OS のリソースを MetaTrader がほぼ独占できる)

自動売買インフラの用意(5. 稼働する機器に故障対策が施されている) では、機器の障害対策の観点から、自動売買環境を自宅に置くのか、VPSサービスを利用するのか、について綴りました。

繰り返しになりますが、自動売買を実現するために考えなければならないのが、どんな環境で MetaTrader を24時間稼働させるか、という点です。

今回は、MetaTrader を稼働させる上で、可能な限り MetaTrader が使用できる OSリソースを確保するについてポイントを挙げてみます。

 

MetaTrader で 自動売買をするためのインフラ要件

  1. 稼働環境に適切な投資であること
  2. 通信環境に障害対策が施されている
  3. 停電対策が施されている
  4. 稼働する機器に故障対策が施されている
  5. OS のリソースを MetaTrader がほぼ独占できる ←ココ
  6. その環境が稼働不能になっても、別の環境でも継続稼働できる

 

4. OSのリソース

できれば、MetaTrader 専用OSとして使おう

MetaTrader が安定して稼働するには、通信環境や電源、機器だけではなく、ソフトウェアとして余裕を持った動作ができる環境が必要です。「OSのリソース」とは、CPUやメモリ、ハードディスクのことで、MetaTrader がそのリソースをどれだけ自由に使用できるか、がポイントになります。

仮に、MetaTrader を稼働させるOSで、極端な例でいえば、CPUマイニング用の実行ファイルを常時稼働させていたり、ひっきりなしに Excel を使用したり、動画編集したりすると、CPUやメモリは、ソフトウェアが要求する分のリソースを提供しますので、ソフトウェアを過剰に動かしていると、OSリソースが枯渇し、MetaTrader の稼働が不安定になります。値動きがあまりない東京市場であれば問題は出てこないかもしれませんが、欧米が動き出すような時間になり、値動きもそれなりに出てくるようになると、EA はその処理に必要な CPUやメモリを要求するようになり、最悪の場合は、OSのハングアップに繋がります。

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昨今、メモリの単価は下がっているので、8GB とか 16GB くらいの容量を搭載することは可能ですが、ノートPCはメモリを増設できるスロット数が限られているのでリソースを増強することもなかなか難しいケースがあります。

限られたOSリソースを MetaTrader にできるだけ使わせるためには、やはりその環境は MetaTrader 専用で使用することが望ましいです。これは、むしろ VPS運用で顕著に出てくる課題で、VPSはただでさえ割り当てられるリソースに限りがありますから、いかに効率的に MetaTrader が使えるリソースを確保するかがポイントとなります。

現在は、VPSは2契約していますが、以前は1台の VPS のサーバで、MetaTrader も稼働させるし、WEBサーバ、DBサーバ、メールサーバを稼働させ、一台に何役もさせていました。メールサーバは不正アクセスをされるごとに負荷が高まりますし、WEBサーバはGoogleボットも含めてアクセス数が増えればその分、CPUも消費しメモリも使用するので、ロードアベレージは常時2を超えるような状態でした。これでは、MetaTrader も効果的に動作できませんよね。多少、割り当てリソースは少ないとしても、余計なプロセスが稼働していないほうが望ましい環境であることは確実です。

自宅運用派?VPS運用派?

十分なOSリソースを使用する観点では、自宅運用派に軍配が上がると思います。なぜなら、VPS は安いものだと CPU 1コア、メモリ1GB という、最近のノートPCでももっと高性能だからです。ただ、OSのリソースが少なくても、MetaTrader だけで占有できるのであれば、VPS でも問題なし、と思います。前の記事「自動売買インフラの用意(4. 稼働する機器に故障対策が施されている)」でも綴ったように、バックテストは手元のPCで行うなど、環境の役割をしっかりと決めて運用することで、安定した自動売買環境を得ることができます。

結論は?

結論としては、VPS運用派です。何十も EA を動かすと 安価なVPSでは耐えきれないかもしれませんが、今の私の自動売買の構成でいくと、VPS で十分です。(すみません、かなり主観が入っています)

 

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