自動売買インフラの用意(6. その環境が稼働不能になっても、別の環境でも継続稼働できる)

自動売買インフラの用意(5. OS のリソースを MetaTrader がほぼ独占できる) では、OSリソースを MetaTrader の自動売買にいかに割り当てるかの観点から、自動売買環境を自宅に置くのか、VPSサービスを利用するのか、について綴りました。

繰り返しになりますが、自動売買を実現するために考えなければならないのが、どんな環境で MetaTrader を24時間稼働させるか、という点です。

今回は、MetaTrader を連続稼働させる上で、もうすこしマクロの視点で考える環境構成についてポイントを挙げてみます。

 

MetaTrader で 自動売買をするためのインフラ要件

  1. 稼働環境に適切な投資であること
  2. 通信環境に障害対策が施されている
  3. 停電対策が施されている
  4. 稼働する機器に故障対策が施されている
  5. OS のリソースを MetaTrader がほぼ独占できる
  6. その環境が稼働不能になっても、別の環境でも継続稼働できる ←ココ

 

6. メイン環境の障害対策

1台壊れても、もう1台で稼働し続ける

たとえVPSであってもシステム停止レベルの障害は起こりえます。そうです、私は実際にその目に遭ってしまいました。きっかけは、VPSの他ユーザ引き起こした、VPSのストレージに対する非常に高いI/O負荷です。そのI/O負荷により、私が利用しているOSの応答がなくなってしまい、なくなく再起動したところOSが起動不能になってしまいました。

この当時は、VPSの契約は1本だけだったので、代替の環境がない中で、自動売買は10時間くらいに渡り停止しました。平日日中帯ということもあり、業務中に復旧作業をすることもできず、モヤモヤしたまま業後を迎えるわけですが、幸い、OSのクリアインストールまでは不要で、OSのアップグレードインストールで何とか復旧できたため事なきは得たのですが、最悪の場合は、MetaTrader 環境だけでなく、WEBサーバ、DB、メールサーバまで再構築が必要な状況になり得たため、本当に肝を冷やした記憶があります。Linux のブートローダのインストールし直しでも復旧できなかったときはクリアインストールを覚悟しました。

それ以来です。私の中で、代替環境の必要性の意識が高まり、えいやで、最小クラスのVPSサーバを追加契約し、MetaTrader 環境のみ移行しました。現在は、元のサーバは従来通り、WEB、DB、メールサーバの役割を持ちますが、MetaTrader 専用の2台目サーバが不動になった場合の待機系代替環境として、どうようの危機に備えるようにしています。

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これは、自宅運用でも同様のことが言え、前の記事でも綴った、「稼働する機器に故障対策が施されている」の代替機を用意することで、同様に対策は可能です。今の最大の脅威は、自動売買環境が完全停止に追いやられることにあるので、VPS のランニングコストはかかるものの、それ以上の収益を得られることを前提に2台構成にすることで、安定した運用基盤を固めることができました。

もう少しマクロな視点で考えてみる

一般的なBCPでも言えることではありますが、広域災害とか、VPS提供業者の破綻までも考えると、今の私の2台構成では不足です。BCPを語る上で本来なら、プライマリサーバとセカンダリサーバは、異なる業者、ロケーションで考えなければなりません。ロケーションとは、VPS が稼働するサーバの設置場所です。プライマリもセカンダリも、同じ関東圏を利用していたのでは、関東圏の広域災害が発生した場合に完全停止に追いやられます。例えば、日本国内でいえば、関東と関西でロケーションを分けるとか、国内に限らなければ、関東とアメリカ、という形でリスクを回避するのです。そのためには、プライマリとセカンダリ間で常時複製を作り続ける必要があります。とはいえ、一般のサラリーマンが自動売買をする上では too much なので、そこまでは対策していないのが実情だったりします。サラリーマンは日常は企業勤めでなかなか時間が取れませんから、いかに少ない手間で、より理想的な環境に仕上げるかがポイントになるのではないかと思います。

自宅運用派?VPS運用派?

BCPの観点で考えると、断然「VPS運用派」が答えです。自宅運用だと、その住所に限定されてしまうので。ただ、自宅が壊滅状態になってまで自動売買を続けるかといえばそうではないので、やりすぎず、足りなすぎずの対策がやりやすい「VPS運用」が理想形と考えます。

結論は?

結論としては、VPS運用派です。理由は上でも述べた通りで、自宅運用ではなかなか実現しにくい異なるロケーションに分けてのプライマリ・セカンダリの2台構成は、やはりVPSを利用するほうが、断然やりやすいです。もしくは、自宅運用をプライマリ、VPS運用をセカンダリという分け方もアリかと。自宅運用にこだわる場合には、このハイブリッド構成がより理想形に近い状態になるのではと思います。

 

ということで、全6回に渡って、自動売買のインフラの用意について綴ってきました。

現状として、私は VPS メインで運用することに変わりはありません。今後の課題として、VPS のロケーションを分けた運用も考えていきたいですが、もっと言うと、使用するFX業者を分けることで、FX業者の破綻のリスクを軽減する、ということもやっていきたいと思っています。ただ、現状は、やけど治療に追われる日々でありますので叶いませんが。

内容的に私の主観が入った方法の押し付けみたいになってしまいましたが、これから自動売買の環境を始めたい、というサラリーマンの方々の参考になれば幸いです。

これにて、本記事を閉じさせていただきます。

 

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